社内の様子
2008.11.10
山篭り
12月決算の弊社は、11月中旬までに来期の経営計画を立てます。
この計画策定は(株)武蔵野の小山社長の指導の基、私が長野・安曇野のブナの原生林に囲まれた、
陸の孤島のホテルに缶詰になり策定します。
策定したものが来期の経営計画書となり、社員全員の仕事をしていく上での原点になります。
今回は丸3日間山に篭りました。
経営計画書は過去からの蓄積もあり、どのような見直しをするかが中心の作業になりますが、
大変なのは長期計画の作成で、これは5ヶ年の会社のビジョンを想定し、
綿密な資金運用をシュミレーションしながら作成します。
この指導をしてくれる小山社長は、矛盾のあるプラン、資金的に無理のあるのプラン、
夢の無いプランには絶対にOKを出しません。
小山さんのOK(これを我々塾生は花丸と呼びますが)をもらうまで、
何度もシュミレーションを繰り返します、この作業に今回は丸2日間を費やしました。
考える事に疲れて、朦朧とした頭でブナの原生林を見つめていると、
自分の思考が、ブナの原生林の中を彷徨っているように思えてきます。
思考が彷徨って木立の間を何度もすり抜け、迷い、混乱して、
ふと木々の合間から覗く晩秋の高原の空に視点が移ると、
そこには会社を支えてくれる多くの人たちの姿が浮かんできます。
それが励みになり、またシュミレーションに挑戦していきます。
経営は哲学であり、ロジックであり、体験と知識の集積という意味での終わり無き学習だと思います。
従って、会社が長期に渡って繁栄していくためには、どれも欠けてはいけないのですが、
最後に勝負を決めるのは経営者の情熱ではないかと思います。
晩秋の色濃い安曇野でまた来期の経営計画書を作成しました。
会社が繁栄できるように、その事が少しでも社会の発展に貢献できるように、
この経営計画書にはそんな私の願いがこめられています。
代表取締役社長 飯田悦郎