社長の一言
2024.04.16
4月
当社は新卒採用を見送りましたが、4月になって多くの新社会人が誕生しました。
Z世代の新人たちと昭和に新社会になった私とは、踏み出す一歩は同じでも世界観は全く異なっているのかもしれません。
ある番組で、最近の若者は海外志向がなくなった、というテーマで討論が行われていました。
海外旅行より近場の温泉のほうを好む、海外の名門大学で日本人の留学生割合が激減しているという話が紹介されていました。
討論者の若者代表が「単純に今の若者はお金がないから」と答えていましたが、私は大変な違和感を覚えました。
私が若い頃、多くの若者にとって海外は憧れで、1ドルが360円、ヨーロッパまでの飛行機代は最低の南回りでも24万円(当時)で、
最も安く行く方法(約12万円)は船で横浜港から旧ソ連のハバロフスクまで行って、シベリア大陸鉄道でソ連を横断し、
約一週間かけて西側の国に入るというもので、過酷な旅です。
しかもその旅費は当時の物価を考えると、若者にとっては大金です。
非情報化社会では、未知なるもの、新しきものへの好奇心が若者を動かす動機付けになっていました。
便利過ぎる社会が若者から挑戦意欲を削がなければと思っています。