社長の一言
2025.03.21
3月
私はまだ観ていませんが、現在公開されている映画「名もなき者」は、若き日のボブ・ディランを描いているそうです。
この名前を聞いてもピンとこない人が多いと思いますが、ボブ・ディランはアメリカのフォークシンガーで2016年に、
その歌詞が「新たなる詩的表現を創造した」という理由で、ノーベル文学賞を受賞しています。
この映画は1960年代初頭のニューヨークを舞台に彼が歌手としてデビューし、時代の寵児となっていく中で、
自分自身と作られた虚像の中で葛藤する物語のようです。
その頃の私は多感な青春時代の真っただ中で、ディランに限らず、PPMやサイモンとガーファンクルに夢中になり、
買ってもらったギターで彼らの歌をコピーしていました。
その時の名残でいまだに、アルペジオやスリーフィンガーといったギターの演奏法は忘れていません。
60年代初頭のアメリカはベトナム戦争やケネディ暗殺など、政治・社会が大きく揺れ動いた時期で、
若者による反戦意識の高まりがディランの代表曲「風に吹かれて」の歌詞に色濃く反映されています。
曰く、『砲弾が永遠に飛び交うことがなくなるまでに、いくつの砲弾が飛び交えばいいのだろう。
その答えは、友よ、風に吹かれ、吹き飛ばされている』そして、それは現在もなお。