社長の一言
2022.04.25
4月
世界の平和と安全の維持が国連の役割のはずですが、実際問題として全く機能していないのは明白です。
そもそも安全保障理事会は15か国で構成され、5か国の常任理事国(交代しない)と10か国の非常理事国(2年交代)がメンバーです。
手続き事項に関する決定は15か国の内9か国の賛成が必要ですが、5常任理事国の内1か国でも反対すれば否決されます。これを「拒否権」といいます。
常任理事国は、米、英。仏、中国、ロシアで言うまでもなく第二次世界大戦の戦勝国です。今回のウクライナ侵攻を止められないのは当事国ロシアが拒否権を行使するからで、理事会は全く機能しません。
国連憲章27条では「紛争当事国は投票を棄権しなければならない」はずですが、これも有名無実になっています。
常任理事国を交代制にする、拒否権を止めるなどの、国連改革案は全く審議されません。結果、国連はこと世界の平和と安全には役立たない組織になっています。
国連の憲法である「国連憲章」が明示する世界平和は、ただ単なるお飾りなのでしょうか。