社長の一言
2024.05.15
5月
ひとつの商品やサービスが瓦解するときはあっけないもので、
シャープが液晶パネルの生産から撤退するニュースは感慨深いものでした。
生産工場のある三重県亀山市が由来で、シャープの液晶TVアクオスは「亀山モデル」として、
高品質のイメージで同社の代名詞でしたが、韓国や中国との競争の中で経営不振に陥ります。
台湾資本の傘下で立て直しを図りましたが、結局コスト競争力で国家を後ろ盾にした中国勢には勝てず、
韓国のように有機ELの開発にも活路を見出せず、今回の決定に至ったようです。
当社にとっても多少因縁があり、かつて当社のお取引様で、プラズマディスプレイを製造していた会社がありました。
結局プラズマは液晶に駆逐され当社もお取引を失いましたが、今度はシャープが、と思うと時代の変遷を感じずにはいられません。
企業は経営を継続するために時代に即し、思い切った破壊と創造を繰り返していかなければなりません。
問題は破壊の決断と創造のスピード、その成果で、それは決して他人事でないことを肝に銘じなければなりません。